XM⑪ - ぬるぽ研究所

最終更新 : 2022/06/08

FM-11(BS除く)エミュレータ XM⑪
-an eXcellent fujitsu Micro 11 emulator-

はじめに

XM⑪は、1982年に富士通より発売された8bitパソコン、FM-11のエミュレータです。FM-11は「究極の8bitMPU」6809を2つ搭載したビジネスパソコンで、FUJITSU MICRO 8(FM-8)の上位機種として登場しました。FM-11EX/AD/ST→FM-11BS/AD2と拡張を続け、1985年発売のFM-11AD2+をもってシリーズ終了となっています。

今回のバージョンでは、8ビットFM-11シリーズの最上位機種にあたるFM-11AD2+のエミュレーションを(かなり適当に)行います。従ってFM-11EX(6809モード)/ADへの下位互換性を持ちます。

動作OS

XM⑪はWindows95以降のWin32系OS(Windows95/Windows98/WindowsMe/WindowsNT4.0/Windows 2000/Windows XP/Windows Vista/Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows 11)+DirectX3以降で動作するようデザインされています。
ただし、OSによっては以下の制限事項が発生します。
Windows95/98/Me/NT4.0/2000/XP/Vista/7/8/10(Ver.1507/Ver.1511/Ver.1607/Ver.1703/Ver.1709/Ver.1803/Ver.1809/Ver.1903/Ver.1909/Ver.20H1)はマイクロソフト社のサポートが既に終了しています。セキュリティ上のリスクを理解したうえでご利用ください。
Windows95の初期リテールバージョン(Build 950)は推奨しません。Service Pack 1の適用もしくはOSR2以降をお勧めします。
WindowsMeは激しく推奨しません。理由はお察しください。
WindowsNT 4.0ではService Pack 3以降が必須です。
Windows Vistaの初期リテールバージョン/Service Pack 1は推奨しません。Service Pack 2以降の適用をお勧めします。
Windows 8は推奨しません。Windows 8.1へのアップグレードをお勧めします。
WindowsNT系(NT4.0,2000,XP,Vista,7,8,8.1,10)では一部キー入力で不都合があります。問題がある場合はXM⑪のキーボード変換設定機能を使い、キーボードの再割り当てを行って下さい。
Windows 10上での動作は、Build 18363で検証しています。(2019/12/31現在)
Windows 11上での動作は、製品版最新版(Build 22000)で検証しています。(2022/06/08現在)

ROM

[著作権法上の警告]
XM⑪を実行するには、FM-11シリーズのROMデータをファイル化したものが必要です。
ROMデータは、使用者が所有しているFM-11シリーズ実機から取り出す必要があります。
実機をお持ちでない方はXM⑪を使用することはできませんのでご注意ください。

[COPYRIGHT WARNING]
In order to execute "XM⑪", ROM data of FM-11 series are required.
The ROM data shall be extracted from the user's own real FM-11 series machines.
Be careful, if you do not have any real machines, you cannot use "XM⑪".

XM⑪では以下のファイル構成を想定しています。

ファイル名ファイルサイズ内容配置空間配置アドレス

BOOT_11.ROM
4,096bytes
ブートROM(6809) メイン $5000-$5FFF

SUBSYS11.ROM
20,480bytes
8x8フォント
サブモニタROM サブ $B000-$FFFF

ANKCG16.ROM
4,096bytes
テキスト画面フォント CRTC －

EXTSUB.ROM
49,152bytes
テキスト画面フォント
(FM77AV40EX/SX 拡張サブモニタROM) CRTC －

KANJI1.ROM
131,072bytes
JIS78準拠第一水準漢字、非漢字 I/O 4バイトI/O経由

KANJI2.ROM
131,072bytes
JIS78準拠第二水準漢字 I/O 4バイトI/O経由

ファイル名	ファイルサイズ	内容	配置空間	配置アドレス
BOOT_11.ROM	4,096bytes	ブートROM(6809)	メイン	$5000-$5FFF
SUBSYS11.ROM	20,480bytes	8x8フォントサブモニタROM	サブ	$B000-$FFFF
ANKCG16.ROM	4,096bytes	テキスト画面フォント	CRTC	－
EXTSUB.ROM	49,152bytes	テキスト画面フォント (FM77AV40EX/SX 拡張サブモニタROM)	CRTC	－
KANJI1.ROM	131,072bytes	JIS78準拠第一水準漢字、非漢字	I/O	4バイトI/O経由
KANJI2.ROM	131,072bytes	JIS78準拠第二水準漢字	I/O	4バイトI/O経由

ダウンロード

XM⑪本体
XM⑪ for Win32 + DirectX (V0.4β,旧設計最終版じゃないはず)
XM11.exeおよびドキュメントです。別途、FM-11シリーズのROMデータが必要です。

xm11_v04b.zipのダウンロード (160,454 bytes, LaCoocan)

この作品はクリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際ライセンスのもとに提供されています。

XM⑪ for Win32 + DirectX (V0.3)
XM11.exeおよびドキュメントです。別途、FM-11シリーズのROMデータが必要です。

xm11_v03.zipのダウンロード (156,729 bytes, LaCoocan)

この作品はクリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際ライセンスのもとに提供されています。

XM⑪は「オープンソースソフトウェア」ではありません。ライセンス条件に反する等、著作権者の意向に反した利用についてはお断りします。
"XM11" is not "Open Source Software". We refuse to use contrary to the intention of the copyright holder, such as against the license condition.

開発環境

開発に使用しているハード・ソフトは以下の通りです。

開発マシン : Lindwurm4。現在の主力機。

AMD Ryzen 7 3700X(Matisse) 3.60GHz(自称), 32GB RAM, 500GB NVMe SSD + 3TB HDD
MSI GeForce RTX 2060 SUPER AERO ITX (8GB), Creative SoundBlaster Z
Windows 11 Build 22000 (x64)
Windows 7 Ultimate Service Pack 1 (x64) on VMware Player
Borland C++ Compiler 5.5.1, Netwide Assembler (NASM) v0.98+towns05

参考文献

☆FM-11,6809関連

タイトル著者出版社発行年

「FDCを使いこなそう!」
(◎h!FM 84年11月号) 市川洋側日本ソフトバンク 1984

「FM-11 DMAの使い方」
(◎h!FM 85年12月号) 市川洋側日本ソフトバンク 1985

「I/O活用研究資料編全機種別I/Oポート」
(◎h!FM 86年7月号) 成瀬健一日本ソフトバンク 1986

「AV40のDMACの使い方」
(◎h!FM 87年4月号) A.S.D F.S 日本ソフトバンク 1987

「超8ビット級MPU「63C09の拡張機能をさぐる」」
(◎h!FM 88年4月号) Ｕｎｏ日本ソフトバンク 1988

「HD63C09 未定義命令を解析する」
(6809活用研究) Ｕｎｏ工学社 1988

「FM-11 ハード仕様」
(FM-7/11活用研究) 富士通工学社 1984

「FM-11 全回路図」
(FM-7/11活用研究) 富士通工学社 1984

☆その他

タイトル著者出版社発行年

「PC-8801FE/MA2 N88-BASIC/N88-日本語BASIC プログラマーズガイド」日本電気日本電気 1988

「富士通FMRシリーズ徹底解析マニュアル増補改訂版」インタープログビー・エヌ・エヌ 1989

「FM TOWNSテクニカルデータブック改訂3版」千葉憲昭アスキー出版局 1994

「FD1791 Datasheet」－ Western Digital ?

タイトル	著者	出版社	発行年
「FDCを使いこなそう!」 (◎h!FM 84年11月号)	市川洋側	日本ソフトバンク	1984
「FM-11 DMAの使い方」 (◎h!FM 85年12月号)	市川洋側	日本ソフトバンク	1985
「I/O活用研究資料編全機種別I/Oポート」 (◎h!FM 86年7月号)	成瀬健一	日本ソフトバンク	1986
「AV40のDMACの使い方」 (◎h!FM 87年4月号)	A.S.D F.S	日本ソフトバンク	1987
「超8ビット級MPU「63C09の拡張機能をさぐる」」 (◎h!FM 88年4月号)	Ｕｎｏ	日本ソフトバンク	1988
「HD63C09 未定義命令を解析する」 (6809活用研究)	Ｕｎｏ	工学社	1988
「FM-11 ハード仕様」 (FM-7/11活用研究)	富士通	工学社	1984
「FM-11 全回路図」 (FM-7/11活用研究)	富士通	工学社	1984

タイトル	著者	出版社	発行年
「PC-8801FE/MA2 N88-BASIC/N88-日本語BASIC プログラマーズガイド」	日本電気	日本電気	1988
「富士通FMRシリーズ徹底解析マニュアル増補改訂版」	インタープログ	ビー・エヌ・エヌ	1989
「FM TOWNSテクニカルデータブック改訂3版」	千葉憲昭	アスキー出版局	1994
「FD1791 Datasheet」	－	Western Digital	?

参考リンク

天ぷら工房 (天丸氏)
レトロPCのアイコン、MSX2/PC-8801/Windows用のフリーゲームなどがあります。新デザインのアイコン、およびそのベースアイコンを提供していただきました。
日立ベーシックマスターレベル3マーク5/S1 (Sasaji氏)
サイトの名称通り、ベーシックマスターレベル3/S1のエミュレータを公開されています。
周辺ツールの「L3 Disk Explorer」がFMシリーズのディスクイメージに対応しているので紹介させていただきました。

Retro PC Gallery（はせりん氏）
FM-7/8/11シリーズをメインとした様々なスクリーンショットや解析・考察を行っています。ここもデータベース的なページです。
RetroPC.NET (Molice氏）
2019年内にリニューアル予定とのことでしたが、そろそろ危うくなってきました。

$39

ryu.takegami@mbg.nifty.com.
※精神的に強い衝撃を与えないでください。破損の恐れがあります。